当教室の岸野康成助教、鈴木慎太郎講師が関わった喘息の難治性病態に関わる細胞外小胞エクソソームについての論文である、
“Immune-Associated Proteins Are Enriched in Lung Tissue-Derived Extracellular Vesicles during Allergen-Induced Eosinophilic Airway Inflammation”が、
International Journal of Molecular Sciencesに掲載されました。
喘息モデルマウスの肺由来のエクソソームを抽出し、プロテオミクス解析を行った結果、好酸球性炎症やType2炎症の制御に関与する蛋白が検出されました。
血清や尿、BALF中のエクソソームの解析は盛んに行われていますが、in vivoとくに臓器由来のエクソソームに関する研究データは稀少であり、難治性喘息の管理にエクソソームを標的とした治療の有効性あるいはナノ粒子を用いたDDSの可能性が示唆されました。
論文リンク先:Int. J. Mol. Sci. 2021, 22(9), 4718; https://doi.org/10.3390/ijms22094718 – 29 Apr 2021