昭和大学病院呼吸器アレルギー内科では、胸部異常影に対するアプローチとして、種々の検査を行っている。ここでは主に画像検査を中心に述べる。
通過したX線の量の差がコントラストを作り画像が出来上がる。肺炎や腫瘍などを捉えるのに適しており、呼吸器診療においては重要な検査である。被曝量が少なく、安価で、また短時間で施行可能な簡便な検査であることが特徴であるが、病変の大きさや場所によっては発見が困難な場合もあります。
ドーム型の機械に仰向けになった状態に入り、検査を行う。胸部単純X線検査よりも詳細に肺野あるいは縦隔病変を描出するのに優れており、胸部X線検査で所見があった場合には実施されることが多い。また、特に血管やリンパ節の描出が必要な疾患(肺血栓塞栓症やサルコイドーシス、肺癌のリンパ節転移など)が疑われる場合、ヨード造影剤を使用した造影CTを行うことで場合もある。
磁気を用いて行う検査である。縦隔腫瘍の同定に用いられることが多い。また肺癌では特に脳への転移が多く見られるため、病期診断目的に実施されることが多い。
血流と換気を検査します。肺血栓塞栓症の診断に使用することがあります。
全身の腫瘍や炎症性病変の分布を調べる検査です。当院には設備はないが、連携施設に紹介させていただき、実施することが可能である。